30代バツイチ☆サラリーマンが本気で海外移住を目指してみた件

フツーのサラリーマンが夢の達成に向けて成長していくドキュメンタリー(予定)

移住について①

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こんにちは。

 

トラです。

 

今日は移住しようと決めた経緯を書きます。

海外移住。最終目標は国外移住です。

子どもらが成人した後に、海外で生活できるだけの準備をしています。

その前に、国内での海の外移住も目論んでいます。

これまで色んな所に行きましたが、僕の一番好きな島は沖縄でも鹿児島でもなく、香川県の島です。

特に男木島・小豆島・直島が好き。

地中海気候のカラッとした気候、風に揺れるオリーブの葉。

古民家をDIYでリノベーションし、畑で自分が食べる分だけの野菜や穀物を育て、魚も自分で釣り上げる。

そんな暮らしを6年後の2026年を目標に据えています。

2026年の僕は40歳。子どもは16歳と14歳。人生に惑う思春期の避難所的な役割を果たせたら、なんて思っています。

 

 

僕がそんな夢を描いたのは2020年5月のこと。

そう、めっちゃ最近なんです。

コロナショックで完全に人生観が変わった人です。

 

1度目の挫折

昔の僕はモーレツに働く人間でした。

22歳で就職してからは、目標は常に「最年少記録更新」

同期の誰よりも大きな結果を出して、真っ先に出世する。

それを第一目標に掲げ、22歳~26歳まで仕事に人生かける勢いで働いてきました。

 

子どもの頃から目立ちたがり屋で、いまで言う「マウント野郎」周りより優位に立ちたがる面倒くさい奴だったと自負しています。

そうなった理由の1つに、転勤族家庭で育ったということもあるのかなと思っています。

特に僕の親の転勤は激しく、ほぼ毎年の頻度で転勤を繰り返す家庭でした。

毎年新しい学校ではじめまして。その環境に慣れはじめた頃にサヨウナラ。

そんな生活が高校2年生まで続きました。

 

転勤の多い家庭の子どもは大きく2つのタイプの処世術を学んでいくと思います。

1つが様子を見るタイプ。まず周囲の様子を伺って、徐々に素を出していくタイプの戦術。

もう1つが前に出るタイプ。相手にナメられまいと自らマウントを積極的に取りに行くやり方。

僕は圧倒的に後者の生き方を身につけていきました。

 

そのクセは大人になっても変わらず、会社の中であっても目立つの大好き。足りない能力は時間とハッタリで乗り切ってきました。

そうこうしてる間に結婚して、子どもができて。より一層仕事への頑張りに拍車がかかっていきました。

 

家族のために仕事をがむしゃらにやるお父ちゃん。

今思えば、自分の父親の姿をなぞっただけの、昭和的な価値観だったのだなと反省しています。

毎朝5時に家を出て、帰ってくるのは23時頃。家では小さな子どもが二人もいるのに全く家庭での時間を作らなかった僕。当時はそれも仕方ない。父として、サラリーマンとして仕方がないと諦めていました。

 

そんな生活が長続きするわけもなく、次第に僕は体調を崩していき、家庭内での喧嘩も増える一方。そうなると仕事にも支障をきたすようになり、みるみるうちに成績は急降下。

頑張れば頑張るほど全てが裏目にでる悪循環に陥りました。

 

そして結婚4年目にして離婚。家族のためにと思って打ち込んでいた仕事。一気に目標を見失います。常に部署内トップクラスの成績だったのが、再下層まで急降下。完全に無気力状態で定時に退社し、夜中まで酒をあおる生活が1年近く続きました。

 

 挫折の繰り返し

迷走を続けていた1年間は殆ど記憶がないです。酒浸りの半年後くらいから徐々に「何かしなくては」という思いが湧き上がってきたことは、なんとなく覚えています。

1年位たってようやく、一念発起して勉強を開始します。

結婚していた頃は、貴重な仕事以外の時間全て子どもや家のことに使っていたので、本を読んだり勉強したりする時間は皆無でした。

なので、これまで仕事をしていた中で「なんでだろう」「もっと知りたい」と思いながら放置されていたこと、イチから学び直しが始まりました。

 

学生時代は大嫌いだった勉強や読書。大人になって自分で学びたいことを学んでみると楽しいのなんの。夢中になって勉強に打ち込みました。

勉強をしていくと、次第に勉強会やセミナーに参加することになり、その中で前のブログでも書いた転職したい会社に出会えたりもしました。

 

しかし、お金の問題で転職には踏み切れず。離婚に続き、社会人2度めの挫折。

じゃあ、お金さへ稼げたらいいんだ。と思ったシンプルな結論に至りました。

当時、何の知識もなかった僕にとっての唯一の手段は、当時職場の元上司が熱心に打ち込んでいたMLMの世界でした。

マルチレベルマーケティングという業界で、ネットワークビジネスとも呼ばれます。

初めは僕も抵抗があったのですが、背に腹は変えられない。抵抗があろうがなかろうが、目標のために必要ならば打ち込むのみです。

ここでも持ち前の行動力とハッタリのおかげで、月30万円程の収入に1年と少しで達成しました。

しかし、もともと忙しい仕事に加えてのMLM睡眠時間はずっと2〜3時間。30万円からその先になかなか到達できず、1年半ほどで燃え尽きてしまいました。

 

これが社会人3度めの挫折。その後も情報商材に手を出してみたり、投資案件をやってみたり。色々試してはうまく行かずの繰り返し。

繰り返すなかで、次第に自分の知識不足や勉強不足を思い知り、本やYou Tubeで勉強していくようになります。

勉強を進める最大のメリットは自分の無知に気づけることです。

今ならMLMに本気で取り組むことはないと思います。また怪しい情報商材にひっかかることも。

単純に過去の自分は情報不足で、知識という武器も防具も持たず、裸で冒険に出ていたのだなぁと思い知らされることの連続でした。

 

逆回転

そんなさなかのコロナショック。

急停止した世界。緊急事態宣言に伴い、僕の務める会社でも自宅待機が言い渡されました。

22歳で社会にでて、今年で34歳。干支が一周する間、僕は休む間もなく働き、悩み、動き、失敗してを繰り返してきました。

自分の12年間を振り返り、失敗ばかりで情けない気持ちと、沢山の失敗を経験できた誇らしい気持ち。そんな2つの気持ちが胸に浮かびました。

もちろん初めは情けなさで胸がいっぱいになりました。静かな部屋で1人、ベランダからオリーブの葉を眺め、涙しました。

「いままでの12年間はなんだったんだろう」

「これからどうしたらいいんだろう」

情けなさと不安でいっぱいの気持ちでいました。

 

これまでの休日は、何かしないと勿体ないという強迫観念に近い思いがあり、1時間単位で予定を区切り、いかに効率的に予定をこなせるかばかり考えてきました。

しかし、外出自粛の日々。初めは予定のない日々に不安で仕方がなかったです。

 

でも人間の順応性とは素晴らしいもので、1週間もすれば次第に新しい生活様式に慣れてきます。

人通りの少ない5時頃に起きて散歩をする。

近所の神社でお参りをして、家でゆっくり朝食を作る。

食後は手淹れでコーヒーを入れて、読書。疲れてくると部屋の掃除をして、適度に筋トレをして、夜は映画を観て21時頃にはストレッチをして眠りにつく。

あぁ、なんと満ち足りた生活か。

過去12年間、いや33年間、こんなに満ち足りた日々は無かったのではないだろうか。

あとは、ベランダから海が見えて、家の近くに畑があって、そこで収穫した野菜を食べることができたら。

 

もしかしたら今の生活が僕が求め続けていた暮らしなのでないか

そう、気づいてしまったんです。

 

 

ダウンシフトする生き方

これまで常に「もっと前に、もっと上に、もっと強く」を願い続けて生きてきました。

でも、よく考えたら何のために頑張るのでしょうか?

週5日、当たり前のように出勤していたのも何のため?

会議やハンコのための出張も何のため?

出世して、副業して、年収1000万円に到達しても、そこに求める幸せはあるのだろうか?

そんな考えがグルグルめぐるようになりました。

 

「ちがう!もっと成功して、もっと豊かに暮らすんだ!」

という声と

「もういいじゃないか。豊かさは社会的地位やお金の量で測れるものじゃないんだよ」

まるで天使と悪魔のように、僕の中で2つの考えが争っていました。

 

幸せと豊かさとの共存?

そんなこと本当にできるのだろうか?

物やお金以外で得られる幸せ。

 

そんなタイミングでたまたま視聴した中田敦彦さんのYou Tube大学『中華思想編』

そこでは孔子儒教的世界観と、老子・壮子の道教的世界観。

成功して出世を目指す儒教

あるがまま、自然を尊ぶ道教

 

なるほど。観終わってすぐに動画内で紹介されていた『マンガ老荘思想』を購入。

 

マンガ 老荘の思想 (講談社+α文庫)

マンガ 老荘の思想 (講談社+α文庫)

  • 作者:蔡 志忠
  • 発売日: 1994/09/14
  • メディア: 文庫
 

 

 

みつけた。

これだ。この考え方でいいんだ。

そこから、いろんな本やブログを探し出して生き方の参考にしました。

とくに影響を受けたのがリベ大@両学長オススメの

高坂勝『減速して自由に生きる』

 

減速して自由に生きる: ダウンシフターズ (ちくま文庫)
 

 

 

脱サラして、バーの経営者へ。週2日の店休日。稼ぎすぎない、成長しない、無理をしない。シフトダウンして生きる「ダウンシフターズ」という生き方を提唱されています。

また飲食店としてのこだわりとしてのオーガニック。米や大豆の自給等、理想的な価値観。

 

ちょっと長くなってしまったので、続きはまた次回に

 

ではまた。